| しかし、どうしたらいいか分からないまま仕事の忙しさに流されているうちに時が過ぎていき、 気が付いたら、お腹に子供が出来ていました。
妊娠は嬉しいことでしたが、正直なところ、まず最初に考えたことは、
「仕事、どうしよう。。。」 でした。
現在私は、医薬品開発の技術職についています。
その頃私が一人で担当していた仕事は、ノウハウがあり私にしか出来ない部分がある仕事でした。
また、肉体的に大変疲れる部分も、頭を使わなくてはいけない部分も両方あり、
すぐに誰かに引き継いでやってもらえるものではありませんでした。
仕事への疑問を抱えつつ、一方で、自分にしか出来ない仕事をさせてもらっている事には、
やりがいを感じて毎日ハードに働いていました。
そのため、妊娠で絶対に誰かに技術移管しなくてはならなくなったとき、
自分が必要とされなくなることに、精神的にかなりの苦痛を感じました。
精神的に不安に思いながら働いていたとき、同時につわりもかなりあり、肉体的にも流産に対する不安を抱えていました。
上司に妊娠を告げると、結局私のそれまでの仕事は収束に向かうことになりました。
自分が会社の中で唯一、やりがいを持ってやっていた仕事を、続けられなくなったのです。
それまでもキャリアについて長い間考えていましたが、このときほど辛いことはありませんでした。
妊娠のせいにはしたくないけど、仕事は続けたかった、というギャップが辛かったんです。
私の職場では沢山のワーキング・マザーが働いています。
ですから自分も迷わず仕事を続けられると思っていたのですが、私の仕事は例外で続けることができませんでした。
やりがいがあった仕事が出来なくなったとき、私の中で一つの思いが生まれました。
やりがいがあってもキャリアを蓄積できない仕事ならば、やりがいがあってキャリアを蓄積できる仕事を探そう!
子供が出来ても、辛い思いをしなくていい仕事を探そう!と思ったのです。
誤解があると良くないので書いておきますが、今の会社は女性にとって比較的働きやすい環境です。
産前・産後休暇も、育児休業も十分に取れますし、手当てもついています。
ワーキング・マザーの先輩も沢山いて、二人、三人とお子さんがいらっしゃる方もいます。
もし今の職業で、やりがいがあると感じていたら、この後で述べるようなことにはなっていないと思います。
でも私は、
「今の仕事を続けた延長線に、なりたい自分が想像できない!」
「先輩や上司のような働き方をしたくない!」
と、思うような仕事を続けるのではなく、もっと自分がやりがいを感じられる仕事と人生を手に入れたいと思ったんです。
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